現代の日本では、盗聴器は簡単に購入できます。試しにネットで、「盗聴器・安い」「盗聴器・目立たない」などと入れて検索してください。多種多様な盗聴器がヒットするはずです。
盗聴器は誰でも簡単に、かつ問題なく購入することができます。なぜなら、盗聴器の売買は完全に合法だからです。
ですから、盗聴器は様々な場所に仕掛けられていますし、誰もが盗聴被害にあってしまう危険性はあるのです。
盗聴器が仕掛けられやすい場所とは?
まずは、盗聴器が仕掛けられやすい場所について確認しておきましょう。盗聴器はバレそうにない場所、ゴミゴミしている場所、電源付近に多く仕掛けられがちです。
なぜなら、盗聴器は電力を必要としているからです。電力が供給されるエリアに設置しておけば、電池切れを起こすことなく、半永久的に盗聴できます。
では、具体的にどのような場所に仕掛けられやすいか、を見ていきましょう。
車は盗聴器が仕掛けられやすい場所のひとつです。
なぜなら、車内は死角が多くて盗聴器をしかけやすいのです。
車のシートの下などを確認する機会は年に一回もないのではないでしょうか?
社内で使用している社用車に盗聴器が仕掛けられていることもありますし、配偶者や恋人が浮気を疑って車のシートの下などに盗聴器を設置するケースもあります。
家具の上部や裏側などに設置している場合もあります。盗聴器をこっそりしかけた犯人はできる限り盗聴器の設置がバレない場所に仕掛けようとします。
そのため、大きな家具の裏側や、めったに見ない高めの家具の上側などに仕掛けることもあります。
コンセント内部に仕掛ける人もいます。
なぜなら、コンセント付近に設置すれば電力を半永久的に供給することができ、長期間にわたって盗聴することができるからです。
コンセントの化粧カバーを外すまでは、どなたでも出来ますが、壁の内部に仕掛けられていては素人は手だしできません。
さらに、この場合は外見から目視で判別することはできません。
パソコンや電話機周辺に仕掛ける人もいます。電力を簡単に確保することができるためです。
電話機に直接設置された盗聴器はやっかいです。なぜなら、盗聴器の取り外しの際に電話機線に何らかの支障を与える危険があるからです。
ですから、電話機に取り付けられた盗聴器を発見したら、警察や盗聴器発見業者など資格がある人に取り外しを依頼する必要がある
のです。
エアコンや換気扇周辺も盗聴器を仕掛けるのに適した場所です。
エアコン付近はコンセントもあり、電源が取りやすく、また死角になりがちです。
やはり上の方になると、普段じっくり見ることもないので、見つかりにくい場所であることを犯人は知っているのです。
日用品に似せて作られた盗聴器とは?
最近の盗聴器は、「ザ・盗聴器」というわかりやすい形をしているものばかりではありません。
日用品そっくりに作られており、一見それとわからない場合も珍しくありません。
電源タップやテーブルタップそっくりに作られた盗聴器もあります。
最近では家庭内でもコンセントの使用範囲が拡大したため、電源タップを複数持っている人も多いかと思います。
盗聴犯が電源タップ型の盗聴器を、その複数の中に紛れ込ませている可能性があります。テレビの裏などの普段目にしない場所の電源タップは、交換されてしまっても気づきにくいでしょう。
予防するにはあらかじめ、自分にしか分からない記号やマークをつけておくと良いかもしれません。
モバイルバッテリーにそっくりの盗聴器もあります。モバイルバッテリーは外出時に持ち歩く人も多いので、盗聴の範囲が広がります。
友人知人関係な犯人であれば、堂々とターゲットの家に置いて帰っても自然ですし、プレゼントとして贈ることもできます。
本物のモバイルバッテリーのように充電させることができれば、盗聴器の電力を半永久的に確保することもできます。
ぬいぐるみや観葉植物に埋め込まれている場合もあります。
前項のモバイルバッテリーもそうですが、信頼できない人からむやみにプレゼントをもらうのはやめましょう。
プレゼントに仕込まれた盗聴器によって、知らぬうちに被害にあうというケースは珍しくありません。
観葉植物などは、元から家にあるものでも鉢の裏などの滅多に見ない場所にも注意を払いましょう。
マウスやUSB型の小型盗聴器もあります。こちらも、パソコンに接続させることで電力を確保することができます。
とくにオフィスなど、普段から本物のマウスやUSBがたくさん置かれている環境に仕掛けられやすいです。
職場では、放置されている備品があっても誰かのものだろうと思い込みをしがちです。会社の備品管理がおざなりになっていないかも見直すべきでしょう。
ボールペンや電卓など、一見普通の文房具にしか見えない盗聴器も普及しています。
なかには消しゴム型盗聴器などもあるようです。
こちらも、とくに職場などに仕掛けられやすいものです。
退職者のものをそのまま置いておく風潮のある職場では、退職者が自分のものと交換してあらかじめ仕掛けておくこともあります。
自分のものではない見覚えのない文房具を発見したら、警戒したほうが良いでしょう。
目視発見は難しい!盗聴器発見器を利用しよう
盗聴器を目視で探そうとしても、前述のように日用品に酷似していたり、家具家電の内部や手の届かないところに仕掛けられていたりします。
盗聴器がしかけられやすい場所を知っていたとしても、目視で見つけるのはかなり難しいことなのです。
ですから、盗聴器が仕掛けられている恐れがある場合には、盗聴器発見器を購入して、仕掛けられやすい場所を重点的に調べましょう。
引越し業者によっては、引っ越した先に盗聴器が仕掛けられていないかどうか調べてくれるところもあります。
また、盗聴発見業者や探偵事務所、興信所などに依頼することでより詳細で正確な調査が行える場合もあります。
事件性が高い場合には、警察に相談するのもよいでしょう。