凶器準備集合罪や凶器準備結集罪は、暴力団などの特殊な集団に属していない一般人には無縁の犯罪のようにも思えます。
しかし、中高生などの多感な時期にあるお子さんをお持ちの方は、注意して頭に留めておきたい犯罪です。
実際に、学生のいわゆる不良グループ同士の喧嘩や対立で、凶器準備集合罪や凶器準備結集罪により学生が逮捕されたり送検される事例は少なくありません。
自分の子どもがこの犯罪に関与してしまう危険性を踏まえ、親子や家族、友人同士でも、この犯罪について知識を共有しておきたいところです。
また、現在の日本では縁遠い話ではありますが、昭和40年代頃から過激になっていった学生運動が、凶器準備集合罪及び凶器準備結集罪の取り締まりの対象拡大に影響したとも言われています。
今後日本国内で再びそのような運動が活発になる出来事が起きないとも限りません。
そのような状況になれば、凶器準備集合罪や凶器準備結集罪は、今よりも多くの人にとって身近な犯罪となる可能性もあるのです。
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