恐喝罪に該当する行為の代表例として、喝上げがあります。
ドラマや漫画などで、不良少年が気の弱い学生を脅したり殴ったりしてお金を巻き上げる、というようなシーンが描かれることがありますが、あれがまさしく恐喝罪です。
また、相手の弱みを握って口止め料として金銭やその他財産上の利益を要求する、ゆすり・たかりも、立派な恐喝罪です。
それから、飲食店や何らかのサービスに対して、店側に落ち度がないのに理不尽なクレームをつけ、店内で暴れたり「この店は最低だと言いふらしてやるぞ」などと脅して、不当に慰謝料を受け取るなどの行為も、恐喝罪に該当します。
どのようなケースにおいても、必ずしも直接的な暴行や「○○しないと××するぞ」というような明確な発言による脅迫が必要なわけではありません。
暴行に及ばず、直接的な言葉がない場合でも、態度だけで恐喝できる場合もあります。
例として喝上げのケースで言えば、明らかに喧嘩腰の威圧的な態度で相手に迫り、「俺、今懐が寂しいんだよね」などと遠回しな表現で金銭を要求し、金属バットをチラつかせ相手を怯えさせて金銭を受け取る、というような場合です。
このような場合でも、恐喝罪として認められる可能性が大いにあります。
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